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中野区中央5-39-13 1階
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高血圧症

こんな症状の方に
  • 血圧が高い
  • 動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞が心配
  • 最近おなかまわりが気になる

高血圧症とは

高血圧症

血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管(動脈)の内壁を押す力のことです。血圧は、心臓が血液を送り出す力と血管の拡張・血管の弾力(心拍出量と抹消血管抵抗の積)によって決まります。また、神経・腎臓・内分泌(ホルモン)・血管内皮など様々な因子によって調整されています。
『高血圧』とは、血圧が高いという一つの症状です。たまたま測った血圧が高いときもあるかもしれません。血圧をくり返し測っても、正常より高い場合を『高血圧症』といいます。

※厳密に区別していない文献も多くありますが、これによって病気の理解を妨げるものではなく、例えば 本態性高血圧/本態性高血圧症 は同義として考えてください。

高血圧症とは:くり返しの測定で 診察室にて 上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上であれば診断されます。
(いわゆる 上の血圧:収縮期血圧、下の血圧:拡張期血圧)

高血圧症の有病率とそのリスク

日本の高血圧症の人は約4300万人と言われています。
高血圧は、脳卒中などの脳血管疾患、心筋梗塞・心不全などの循環器疾患の最も重要な危険因子の一つです。また、高血圧があると腎臓疾病や認知症にもなりやすくなります。
高血圧は自覚症状に乏しく、かつ患者数の多い疾患で、高血圧の予防・治療は日本の保健・医療にとって極めて重要で、厚生労働省「健康日本21(第二次)」(2012年)では、2022年までの10年間に国民の収縮期血圧の平均値を約4mmHg低下させることが目標に掲げられています。
しかし、一部調査によると、4300万人のうち約57%(2450万人)しか治療を受けておらず、さらに治療を受けている患者さんの50%しか、血圧が目標値まで降圧されていないというのです。

高血圧症の種類

  • ① 本態性高血圧症
  • ② 二次性高血圧症

血圧の調整には、様々な要因が関わっていました。
高血圧症の原因は以下で分類されます。

単一には特定不能な(=原因不明=本態性といいます)なもの・・・①
原因(要因)が特定できるもの・・・②

本態性高血圧症①は、多くの要因が関与した血圧調節の異常であり、遺伝的因子や生活習慣などの環境因子などが複雑に作用しあって発症します。生活習慣病の代表ともいえる疾患で、高血圧症の約90%がこちらになります。

環境要因では

  • 食事性要因:過度な塩分接種、野菜や果物(Kなどのミネラル)不足
  • 肥満
  • 嗜好品:過剰な飲酒、喫煙
  • 運動不足
  • ストレス
  • 自律神経調節障害

などが考えられます。

二次性高血圧症②は、単一の原因による高血圧症です。
割合としては少ないように思いますが、一般的に二次性高血圧症は重篤または治療抵抗性高血圧であり、若年発症や急激な発症例を多く認めます。原因を早期に特定して治療することにより、血圧の効果的なコントロールや外科的治療が可能な例もあり、本疾患を疑い早期に治療介入することが大切です。

頻度の高いものは

  • 内分泌性高血圧症:特に原発性アルドステロン症
  • 腎性高血圧症:腎実質性高血圧 腎血管性高血圧
  • 睡眠時無呼吸症候群

等があります。

当院では、生活習慣病(本態性高血圧症)・内分泌疾患(二次性高血圧症)や、呼吸器内科(二次性高血圧症/睡眠時無呼吸症候群)を専門とする医師により、高血圧症の治療にあたっていきます。

治療

まずは血圧の正しい測定から。

これまで多くの疫学・臨床研究において、診察室血圧よりも家庭血圧の方が、高血圧性臓器障害や心血管イベントのリスクとより密接に関連していることが分かっています。

家庭での正しい血圧測定を続けることが大切です。

血圧は、様々な要因・精神的・身体活動で変化します。これらの活動が高まるときに血圧は上昇します。緊張したとき血圧の上昇を感じた方は多い事でしょう。運動・入浴・喫煙・飲酒・排泄によっても変化します。一日の中では、一般的には朝の目覚めとともに血圧は上昇し、夜になると下がり、睡眠中は最も低くなります。季節によっても変動し、冬は高く・夏は低くなります。

血圧を測る前には5-10分ほど安静にし、条件を一定にして測定することを心掛けましょう。

・血圧の測定の仕方
・日常生活(生活習慣)で気を付けること
を知ることが治療の第一歩
その先に内服加療があると思います。

降圧目標は既往・病状によって異なります

血圧をどこまで下げるのか=降圧目標 は、既往や病状によって異なりますので、確認が必要です。

また、その目標値自体も、ガイドラインが改定されるたびにわずかに変化しているため、迷うことがあるかもしれません。しかし、基本となる生活習慣の改善や 降圧目標の中心となる数字に大幅な変更はなく、混乱することなく日々の治療を続けることが大切です。

その他の評価方法

高血圧症は、自覚症状に乏しい病気です。しかし、そのまま放置してしまうと、無自覚なまま 脳血管疾患や心疾患など命にかかわる病気を突然発症することから、脂質異常症と並び、サイレントキラーと呼ばれています。メタボリックシンドローム・高血圧症・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症は、動脈硬化を引き起こし、脳血管疾患・心疾患へつながってしまいます。
当院では、自覚症状がないからこそ、血液検査・血圧測定だけでなく、動脈硬化の画像的検査・評価もあわせて行えるよう 医療連携を整えております。

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